そのうち笑い話になるさ

得意分野は土曜の夜、日曜の朝です。

平成ジェネレーションズFOREVER 戦兎と万丈に係る考察

ひさしぶりにビルド組を観られるってんで、張りきって初日初回に劇場へ行って参りました。

ここのところ特撮アカウントをフォローしてもらう機会も多く、前提として簡単に自己紹介しますと、平成ライダーにはクウガとアギトの頃から触れてきたけれども一時期離れ、大人になってからブレイドにとち狂い、そこから全シリーズ制覇して、好きな作品も苦手な作品もあります。現在は、ただただ仮面ライダービルドが大好きなオタクです。

概ねビルド勢、もとい戦兎と万丈の関係性に大注目した感想を書いております。

さて平ジェネFo、個人的な印象としては、

・3割ビルド(戦兎と万丈それからカズミン)
・3割電王(フータロスとU良太郎)
・2割ジオウ(A判定ソウゴと3点ツクヨミゲイツ)
・1割クウガとかWとかティー
・1割そのほかライダーの皆さん

平成ジェネレーションズ集大成、と見せかけた、ジオウビルド電王主体の、良い意味でのお祭り映画。仮面ライダーの歴史云々……なんて語れる身ではありませんが、それでも、かなり楽しめました。クウガ*1とW*2は、豪華なおまけかな。クウガのバイクアクションがとってもカッコ良かった。あれにもっと時間割いてくれてもうれしかったなあ。

*1:2000年の遺跡の場面だけ、取って付けたようにクウガ演出が入るのが面白かった。

*2:そうか、呼べなかったのか……。

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仮面ライダービルド ファイナルステージ 東京公演雑記

尋常でないほどハマりにハマった仮面ライダービルド。劇場版、そして本編最終話と怒濤の展開が続きましたが、ファイナルステージまで見届けたら、自分の中で意味合いが変化してきたところもありました。そのため、ファイナルステージのショーを振り返りつつ、現状での考察をまとめておきたいと思います(最終的な総括は、平ジェネFoとVシネクローズと小説版を終えたら書く予定。)


ちなみに、本編最終話までの感想はこちら。
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仮面ライダービルドファイナルステージに行ってきました。
13日昼夜と14日朝公演。予想以上にむっちゃ楽しかった!!!


内容としては「二次創作より二次創作」で「出せる限りのガワと名台詞のてんこ盛り」で紛うことなき「仮面ライダービルド第50話(時系列的には第48.5話)」でした。あい変わらずエボルトしつこすぎなところも、戦兎と万丈の茶番劇も、仲間たちの掛け合いも、なんにも変わりないいつものビルド。本当にありがとうございました。

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仮面ライダービルド後半の感想

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続きです。

(6月以降~最終話+ジオウまでの感想)
(公開・非公開ツイッターの内容まぜまぜ!)
(まさにリアルタイムな心境変化の記録用!)
(どうでもいいうえ歴代記事の中で一番長い)
(下に行くほど最新の感想)

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仮面ライダービルド最終回に寄せて

こんなにも、最終回が来ないでほしいと思いながら、最終回を待ち遠しく思い続けた特撮ドラマがあったでしょうか。「仮面ライダービルド」は、本日、物語にひとつの区切りをつけました。

ラストバウトで、月を吸うラスボス。ここからどう落とし込むつもりなのかとハラハラしながら見守れば、なんと「新世界創造の犠牲になる覚悟の戦兎、の身代わりに消滅の道を選んだ万丈、を救うため後追いする戦兎、の前に立ちはだかる悪に乗っ取られた万丈、を救おうとする戦兎、を悪の内部から救おうとする万丈、を金銀ボトルで殴って救う戦兎、からのラビットドラゴン、ラストはふたりで1話再現とアバン回収」という、おまえたち、本当に最後までおまえたちは…………みたいな超展開。すごい。ものすごい強引。大好き。それ最近やったやつじゃーん、でも好きだからうれしいありがとう!!!

もうねー、予告あらすじを読んだ時点で、あ、これ、科学とか戦争とか兵器とか宇宙とか、そんなものは、二の次だと。

最後まで「戦兎と万丈のエモさ」のみで突っ走るつもりだぞと。ああもう、きみたちは、最後の最後までぶれなかったなと。なんならそのまんま劇場版なぞってんじゃないかと。いっそ暴力的なまでのエモさの応酬。ずっと横っ腹をエモさで殴り続けられたような1年間。理系ライダーにあるまじく、ほとんどの登場人物が感情の盛り上がりを最優先して行動するあまり、全体通しての筋書きはなんじゃそらぁなんだけど、そんな大雑把なところも含めて大好きです、仮面ライダービルド。

ぶっちゃけ、こんなにハマると思ってなかったんですよ。SF好きの血が騒ぐ物理学と歯車モチーフは心からときめいて「今日という日を、俺はきっと後悔する」と「くしゃっとなるんだよ、俺の顔」は、好みド直球だったけど、それだけで。誰とは言わないが主役コンビの絆を猛烈に押し出す描写が実はあまり得意ではなく、ふーん、今年もそっち系なのねはいはいはい、くらいの感覚で。急変したのがスパークリングとクローズの殴り合いと、直後の「~桐生戦兎だけだろうが!」だったかな。あれ、この人たち全然素直じゃないのにやたら互いが互いを導くわね?みたいなのに気づいて。

そこからがもうダメだった。沼だった。これまでハマった特撮の中でも、段違いの別格でヤバかった。ブレイドにハマったときも相当ぶっ飛んでいた(当社比)けれど、めでたく更新。いろいろと不幸が重なって辛かった時期を、救われた。大人が現行作品にハマってしまうと、こんな風になってしまうのだなぁと薄れゆく意識の中でプレミアムバンダイの購入履歴をぼんやり眺めるのだった。い、いくら私でもそんな毎度毎度食玩とベルトとぬいぐるみとフィギュアーツ買い揃えてるわけじゃない!(必死)

特に戦争編に入って以降は、リフレインに次ぐリフレイン、こんなのなんだか前にも見たことがあるよなあ……のオンパレードでしたが、逆を言えば、これほどまでしつこいくらい、繰り返し繰り返し、1年もの時間(+劇場版)をかけて、互いが互いを思いやるあまり傷つけあって強くなって最終的には行くところまで行ったバディが出てくる実写ドラマは、他に類を見ないのではないか、という気もするのです。まさにベストマッチな奴ら。なんて贅沢なブロマンス。

もう、このふたりは愛情とか恋情とか友情とか、なんだかもう言葉として表現可能な関係を超越していて、同性だとか異性だとか、人間だとか人間じゃないだとか、そんなものは関係なく最高のコンビであり、大切な相棒であり、ベストマッチであり、「奇跡と偶然、太陽と月」「強くなれるよ、愛は負けない」んだよな。1話から毎週欠かさず、リアルタイムに追うことができて本当に良かった。

そういうヤツに巡り逢えて、これからも同じ世界で生きていけることが、創造主たる桐生戦兎にとって、どれほど救いになったことか。万丈のほうは、自分自身が戦兎にとってどれだけの支えになっているか自覚なさそうなのも、もどかしくっていい。わけわからんまま合体させられたり、わけわからんまま新世界に連れてこられたり。

たとえ、最初から、戦兎と万丈が共依存するよう敵が仕組んでいたのだとしても。創られた関係だったとしても。それでも。へし折れた戦兎を「正義のヒーロー、桐生戦兎」としてこの世に繋ぎ止めたのは万丈だし、自暴自棄の万丈を「正義のヒーロー、万丈龍我」としてこの世に繋ぎ止めたのは戦兎なんですよ。そして、最後に残ったのもこのふたり。なんだこのふたり。すごすぎない。要所要所でみーたんや石動惣一や猿渡一海が面倒見てくれる布陣も、完璧だもの。

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そう考えると、人の情につけこんで利用することに長けたブラッド族、本当に厄介で、たちの悪い敵でした。しかし彼らがいなかったら、そもそも「桐生戦兎」という正義のヒーローは誕生しなかったわけで。その辺りの切なさというか、やりきれなさというか、悪の力が形を変えて正義のヒーローになる仮面ライダーイズムは、しっかり受け継がれていたのかも、という気がします。戦争とか、政治とか、この時代にしては攻めたことも交えつつ。

なんなら「戦兎と万丈」を描ききるためのスパイスだったのかもしれないけれど、一海、幻徳、内海、美空、紗羽、巧といった登場人物それぞれの物語もまた、味わい深くて好きなんですよ。特に葛城巧の葛藤と、内海と紗羽さんの難チル関連。エモ優先だから、どいつもこいつも、散るときちょっと良いヤツになっちゃう。あと、美空と紗羽さんが公私共に本当に仲が良さそうで……女子組をこんなにも愛しく思えた特撮は初めてな気がする。あ、シンゴジの尾頭さんは別の意味で目茶苦茶好きだけれど。

ビルドが本当に大好きだったから、できればずっと続いてほしいけれど、常に傷メイクが絶えなくてあまりにもツラい1年だったから、犬飼くんや赤楚くんは、そろそろ肩の荷を降ろさせてあげたいなという気持ちもあります。ビルド勢、みんな売れっこになってほしいし、たぶん売れても、この1年のことちゃんと振り返ってくれそうな気がする。SNSから見えてくるキャストの仲の良さ、雰囲気の良さがとても微笑ましかったなぁ。特に、武田航平の安心感よ……!

キャラブとヒロビ表紙の壁も、ようやく壊れた、良かったなぁ……とまあ、しんみりしつつも、ジオウに出るし、平ジェネもあるし、Vシネクローズや小説版もあるだろうし、プレバン届くのこれからだし、なによりファイナルイベントのチケット買っちゃったので、本当の意味でのバイバイは、もう少し先になりそうです。

それにねー、戦兎も言ってたじゃない。番組が終わっても、俺はずっと桐生戦兎だよって。まるで昭和の硬派な特撮ヒーローのような100点満点の受け答え、さらっとこう答えられる犬飼くんが桐生戦兎で本当によかったなと思いました。オタク心をよく心得ていらっしゃる。おそらくそれを受けて、ずっと万丈龍我だぞ!って言ってくれる赤楚くんマジ万丈。戦兎ひとりだと戦闘力高くなさそうだけど、万丈と一緒ならカンストしそうなビルドが、とてもとても好きだ。

1年間、地球の明日を創り続けてくれて、ありがとうございました!!!

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桐生戦兎は葛城巧の夢を見るか

劇場版 仮面ライダービルド Be The One オリジナルサウンドトラック

劇場版 仮面ライダービルド Be The One オリジナルサウンドトラック

劇場版 仮面ライダービルド Be The One
10000字を越えてしまったまとまりのない感想文。

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ビルドとルーブとウィザードの話

大人って、おそろしい。

毎日毎日少しずつ、ビルドのグッズを集めてしまう。買い逃すのが怖くて、買えるとあらば、買ってしまう。誰に見せるわけでもないくせに、ほとんど使うこともないくせに、フルボトルや創動、ガチャポンや雑誌の類にとどまらず、DX玩具もBlu-rayも、プレミアムバンダイあれこれも、まったくもって歯止めが効かない。止まらない。

参った。おかしい。こんなはずでは……。

ひょっとしたら自分というやつは、「大好きな物語」が終わってしまうことに、慣れていないのではないだろうか。これまでにも好きになった特撮作品はたくさんあったけど、「好きになる前に完結していた物語」や「今でもときどき進展している物語」ばかりだ。ほかの趣味に目を向けても、V6にしろNACSにしろ、運良く現在進行中で、おそらく、完結編はまだまだ先だ。

それに対してどうだろう、現行ニチアサ作品!

もう、100%終わるのだ。なにがどうなっても8月には終わるのだ。戦兎と万丈と、カズミンに幻さん、美空ちゃん紗羽さん、内海、石動エボルト、あの面子があのお衣装でナシタに集うことは、たぶん、よっぽどのことがない限り、もう二度とないだろう(メタ的に言えば、おそらく、あの秘密基地は次の作品セットへと作り替えられてしまったのだ。)

だから、いつでもいいやは通じないのだ。

二度と戻ってこない夏を、このときしか買えない夏を、なんとか手元に残すために、終わっちゃうさみしさをどうにかごまかすために、光らない鳴らないなんだかわけのわからぬつまらんおもちゃに他ならないフルボトルを、せっせと集めてしまうのだ。ざっと数えて50本くらいありました。そろそろパンドラ箱が開く。ヤベーイ。*1

でも心が弱っていた時期だったから、ほんと楽しかったし救われたんだ、一生懸命戦ってくれたビルドには。どうしようもないダメ大人なんですが、とうとうウルトラマンルーブのぬいぐるみもポチりました。恐るべしバンダイバンダイさえ無ければ、ちょっといい車くらい買えたんじゃないかしら。どっちに払うのが幸せかはわかりませんけれど。*2

ビルドが完結したら、ちゃんと感想を書きたいなと思っています。まだ展開が読めないよね、劇場版も観なきゃならないし。ひょっとしたら、どこぞの紅音也みたいに、猿渡一海が転生して、最終回で別ライダーになるそっくりさんが登場するかもしれないし、どこぞの紅渡みたいに、次の節目作品主人公へ、謎の助言をさせられる役目の桐生戦兎が観られるかもしれないし。まだまだ最後まで楽しみだ。




追記は、小説版 仮面ライダーウィザード感想。
(と、ビルドの最後を予想してあれこれ。)

*1:のみならず、テレ朝夏祭りにも行ってきた。犬飼くんはひとつの公演で必ず一度は佐藤太郎を披露しなければならない使命感でもあるのだろうか……なんというサービス精神。赤楚くんがちゃんと前フリを作ってくれて、生「焼肉っしょ」拝聴しました、ありがとうございました。

*2:スポンサー様のご都合により、ひたすらランチパックばっかり食ってる湊兄弟が尊くなりつつある。

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仮面ライダービルドの魔力

仮面ライダービルドに、猛烈にハマっています。

(今さらだけど平ジェネF最高だったね……!)

いつも円盤で済ます冬映画を劇場まで観に行き、
でもってちゃっかりBlu-rayも予約入手し、
いよいよプレバンのアカを再稼働し、
フィギュアーツやドラゴンを買い、
GW飛天の間イベントに参加し、
わけわからんほどビルドグッズを集め、
とうとうエキストラで作品自体に出演を果たしてくるほどに、マジのガチでハマってしまっています。大人が特撮にハマるとタチが悪いぞぉ、もう自分はダメかもしれないぞ。

だって特撮は裏切らないじゃないですか……。
(某事務所のごたごたから目を逸らしつつ)

V6やNACSの方面を通じて特撮方面のお友達ができるとは思っていなかったので歯止めがきかないよ、うれしい悲鳴だよ!!!
(新曲は予約してあるから、勘弁して……!)

正義の味方は、少なくとも本放送の間くらいは、ヒーローであり続けてくれることが魅力です。

そうそう、元々、私は特撮が大好きなのです。

というか、特撮が現実になったらどうなるか、を真面目に空想するのが好きな子供でした。最初期の空想科学読本をこよなく愛している。

ウルトラマンゴジラモスラキカイダーロボコンウルトラQも好きです。幼少期はビーファイターも、シャンゼリオンも、ジャンパーソンも、シュシュトリアンも、グリッドマンも好きだった。がはは歳がバレる。戦隊と平成ライダーは、ほとんどのシリーズを見てきました。戦隊の推しといったらゴーゴーファイブ。でも、一番カッコいいのはダイレンジャー。カー、メガ、ガオ、アバレ、マジ、ボウケン、シンケン……ちっとも絞れなかった。アスカさんとチーフと谷千明がとても好き。スパークレンスとゴーゴーブレスは今でも宝物だ。

ところがどっこい、仮面ライダービルド。

現行作品を1話から追ってここまでハマったことは、実は、初めてなんじゃないかなぁ。

谷千明がクリーンヒットぶちかまして馬鹿ハマりした侍戦隊も、最初の数話は見逃したものだし。リアタイできても、そのときは苦痛で、後から一気見して、初めて良さに気づくことがほとんど(龍騎、剣、キバ、ウィザードはこのタイプ)だったので、ほんとね、現行作品は素晴らしいぞ……!!!

・概ね、先が読めないこと
・若者たちの成長過程を追えること
・関連商品がバシバシ入手できること
・演者の仲が深まっていくのを感じられること
(これについては、そのぶん別れが辛いけれど……)

もともと物理学への憧れが強いこと、ドラマのガリレオが大好きだったこと、小室サウンドが大変懐かしく響く世代であること、紅音也に馬鹿ハマりした実績があったこと、今年の序盤に大きな心理的負担があって、戦兎や万丈のやり取りに救われたこと、とまぁ様々な偶然も重なりまして、運命のごとくビルド沼にハマりました。ハマってからはもう毎日楽しくハッピーハッピーです。ありがとう!

↓北都編頃までに思っていたことはこんな感じ。
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以下、今日の放送まで見て勝手に「ここが好き!」なところを書きました。
全然言い足りないので、最終話近くになったらまた存分に書きに来よう……。
あと、平ジェネFの感想も、熱が冷めないうちに書けたらいいなと思ってる……。

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