そのうち笑い話になるさ

得意分野は土曜の夜、日曜の朝です。

V6 LIVE TOUR 2021 groove ~さいたまスーパーアリーナ23日~ 雑感

V-Landという公式の仮想現実で昇華された気持ちに、ようやく整理がつきそうだったところを、SONGSの「羽根 〜BEGINNING〜」映像によって、あきらめられなくなって、迷ってしまって。ヤダヤダV6このままでいて、と大人げなく言いたくなってしまって。そんな戸惑いの感情に、ひとつの答えを見つけた、そんなひとり旅だったと思います。

じきどうさん、今回も珍道中でした。

イヤホンを部屋に忘れたところから始まり、駅の売店で泣く泣く買ったお高いイヤホンがめちゃくちゃ音がよくって、しょぼしょぼイヤホンじゃ聴こえなかった音すら聴こえるかのようで、こりゃ災い転じて福となすだな!とニコニコしていたら乗っていた電車が急停車したところが朝のハイライト。

V6 POP UP STORE

どうなることやらと思ったけど、間に合ってよかったぜ。非常に落ち着いた雰囲気で、高級感あってよかったです。雑多でごちゃっとしたジャニショのイメージが強かったから。ましかくフォト買いました。カミセンBの1枚目ほんと大好きなんだよなあ。ましかくじゃないサイズの既に家にあるじゃないとか全然関係なしに、気づいたら買っていたもの笑。

性格がずぼらなのでアルバムつくるつもりなんてなかったのに、アルバムまで買っちゃって。ツアーグッズまで買い足しちゃって。でもね、この、貢いだ端金がV-Landの植木の1本にでもなるのであれば、実質タダ(じきどう調べ)じゃないか。“V6”にはたくさんのものをもらったからね。何度だって買うさ。

記念写真スペース、健ちゃんファンの親子連れのお母さん、写真撮影快く応じてくださってありがとうございました。こういう、名も知らないV6ファンとの刹那的な出会いもいいんだよなあ。VIBESコンで名古屋城行ったときの健ちゃんファンのお姉さんを思い出しました。


代々木第一体育館

開演まで特に予定がなくて、本当に気持ち良く「晴れ過ぎた空」が綺麗だったので、それじゃあ、聖地の写真撮ろうと思いつき、V6を聴きながらえっちらおっちら、代々木第一体育館までのんびり散歩しました。聖地巡礼。歩いてみてもそんなに離れてないんだね。気持ちよかったっす。

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原宿駅の駅舎は近代的になっちゃいましたが、代々木第一体育館までの道のりや、あの特徴的な屋根は変わらなくて、いつものライブへのわくわく感を胸に一歩一歩、踏みしめていきました。原宿駅猿田彦で、体育館を見ながらちびりちびりとコーヒー飲むの、すっごく贅沢な時間だった。

その後さいたま新都心駅前に移動し、ベンチに座って行き交う人たちを眺めていました。全然知らないV6ファンのひとたちが、うきうきで待ち合わせたり、ひさしぶりの再会に喜んだり、うちわを見せあったりする様子を、黙って眺めていました。なんかいいもんだよなこういうの、目に焼きつけておこうと、そう思って。

V6 LIVE TOUR 2021 groove

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最初で、最後の、生「groove」※ネタバレ含む。曲順やMCは順不同。


生まれて初めて足を踏み入れる、さいたまスーパーアリーナこけら落としでV6が羽根生やして飛んでいた、そんなイメージ。これまた生まれて初めてのデジタルチケットが心配だったんですが、超すんなり入場できて逆に拍子抜け。えーっとお席は、アリーナA3ブロック。なるほど?

じきどう「これってどこっすか」
スタッフ「そこ(花道の手前)を曲がってまっすぐです」

まっすぐね、まっすぐ……ま……
ま!!!!!!??????(二度見)

嘘だろV6のライブ人生で、一番の、
フロントステージ最至近距離では???

自名義よ、自名義ほんとさぁ。肝心なところでしか仕事しないんだよなぁ。真面目に生きてきてよかった。この広いたまアリであまりにも近すぎて笑うしかない。

脳が混乱しつつも手早くライブTシャツに衣装チェンジ。ペンライト、うちわ、スパークレンスを装備。フェイスガードは山本光学を持参しました。ひとり参戦だったため、前後左右四方向が空席で、気を遣う範囲が遠くて、超見やすかった。いつもあのくらいゆとりあったらいいのにって思うけど、そしたら倍率跳ね上がっちゃうもんな。難しい問題だ。

1曲目は、だろうねって感じでしんみりして、わりと早くに自分のなかでのクライマックス「太陽のあたる場所~over」が来てくれて、近くにいた岡田さんをずっと見てました。感慨深い。「TAKE ME HIGHER」歌う長野博の眼前でスパークレンスを振る、幼い頃からの夢を叶えることができました。

全体的な構成としては「READY?コン」を思い出したかも。アルバム曲引っ提げつつ、懐かしいところは手堅く見せつけてくださった感じ。なんだかんだ、愛メロやハニビやWAが来りゃ踊りますし、MFTPにMIJにBYHが来りゃ疼きますし、V6らしさを追求すると「CHANGE THE WORLD」になっちゃうのよなあ、実際。※個人の所感です。

うちわ作っていってほんとよかったな。なんかよくわからないんだけど、お守り代わりというか、あれがあったからこそ、V6の前で堂々としていられた。けっこう見てもらえたと思う。それがなにか彼らがわかったかどうかはわからない、けどね。

そうそう「素敵な夜」の坂本さんの小芝居、ミュージカル調でいいよね。回転スクエアステージてくてく歩くV6、声かけられた側になりきってふざけるイノ健、可愛かった。あと「グッドラック・ベイビー」冒頭ちょけまくる長野博ほんと好き。森山直太朗いい曲つくるんだよな……。

さいたまだから、ってこともないんだろうけど、森田剛がほんとうに、V6にいる森田剛がほんとうに楽しそうだったんですよ。なんか、サービス精神旺盛になっていて、井ノ原や岡田の雑な振りにもちゃんと乗っかってくれた。

イノ「(厳かに)みなさんお待たせしました。春日部が生んだスター、森田剛です!」
森田「た~だいまぁ~~~↑↑↑!!!」爆笑する5人。会場拍手喝采
三宅「20年やってきてそんな紹介されたことないよ!w」
岡田「クレヨンしんちゃんかと思った」
森田「ごうちゃんだよ」
岡田「お尻出さないの」
森田「出そうか」
岡田「いいです……ほんとに出しそうなんだもん」

クレヨンごうちゃんに油断しつつも、やっぱ森田さんの踊りがほんっっとうに表現力高くて、あれ、頼むから、続けていってほしいなあ。

トニセン曲のどこだったかで、突然イノッチが長野くんへ思いっきり浣腸ぶちかまして追いかけ回されてた気がするんだけど、なんだっけ、幻覚だった?

TAKE ME HIGHER」で、岡田が肩に手を乗せに来るかな?今日はどっちに来るかな?って待ってる長野くんとイノッチ可愛い。岡田「今日はどっちにしてやろうかなぁ?」

井ノ原さんから「(MFTP振りの始まりが)左か右かわからなくならない?」って聞かれて「左の感覚ないわ。全部右。癖だね」って、身体に染み込んでる森田剛よ。逆に「わからなくなるって、集中してないんじゃないの?」とか言われて、たじろぐ井ノ原快彦劇場、ほんと好き。

ところでイノッチ髪切った?
めちゃくちゃ好みだったっす、片側だけ長い衣装超いい、スタイルいい~!

三宅さんがこっちに水分補給しに来るたびに、うわどこの洋画の美少年かな……と意味わからん感想ばかりが頭に浮かぶ。

岡田「MADE IN JAPANの間奏で(坂本くんの)頭の上に乗りたくならないの?」
森田「ならないだろw」
岡田「だって俺がなるんだもん!(?)」
イノ森田三宅「おまえ関係ないだろ!www」
岡田「俺が間奏聞いたら“ごーくんやってくれないかな”って思うもん」
イノ「わかるよ」
岡田「わかるよね!?」

たまアリは会場が広いから間奏を長くとったので、そんなことを思い出したらしい。
20周年のときやったら超低速だったよね、古典落語「坂本の代打井ノ原、首やっちゃう」みたいな話。

三宅「人間タケコプターでしょ?」
イノ「タケじゃねーしw」
岡田「今はできないでしょ」
森田「(軽く)できると思うよ」
坂本「みなさん、俺もう50歳なんですよ……!」

岡田曰く「MADE IN JAPAN」の坂本ラップでリーダーが大股で踏み込みすると、ついていこう!ってなるんだそうで。ほかのメンバーもそれには同意。完全に無意識だったため、どれくらいやってる?と聞く坂本さん、大げさに話を盛る井ノ原。

三宅「いま長野くんがマイクも通さずに「(井ノ原が)盛るぞ、話を盛るぞ」ってw」

そんなのまったく意識してなかった坂本さん「明日から意識しちゃう……!」って照れてて可愛かった。「Be Yourself!」のアクロバットで三段重ねに挑戦して、一度しか成功しなかった話。

長野「(森田が)どう落ちてこようと、ぜっっったいに落とさないぞって。守ってるからね!」

なにその絶対的安心感。さすが土台職人。長野くん、あんたやっぱりヒーローだぜ!!!(スパークレンス激振り)

トニセンがはけて、急にステージ上でふたりマイクも通さず振りつけの確認始める剛健と、それをニヤニヤ見てる岡田がとんでもなく通常営業のカミセンすぎて心が震えた。まさかの初手「Ash to Ash」びっくりしたしニヤけたし、わたし人生の最後に、あの距離で肉眼で見た2021年のカミセンのハバスパ(HAVE A SUPER GOOD TIME)を、絶対思い出すだろうなって思う。

カミセン曲、原キーでも余裕で歌えるだろうに、あえてキー下げてる剛健と、たぶんあえて原キーのまま歌ってく岡田の対比は、なんか、すごくいいなって思った。岡田准一は本気で、このままの、いまのV6を作品ってカタチに残そうとしてるんだろうな。変な言い方かもしれないけれど、V6に“ハマってる”岡田さんを見られたことがとってもうれしかったです。

岡田「(記念写真を撮りながら)このカメラ(深度)浅いから…」
森田「あいつカッコつけてるな」
岡田「カッコつけてねーしw」
森田「なんだよ浅いってw」

そんな岡田を見て、うひゃひゃ笑いしてる森田剛が見られて、ほんとによかったよ。いつかの三宅のサングラスもそうだけど、健准に「カッコつけてんな」ってからかうときの森田の心情って、なんなんだろうね。ちょっと研究してみたくなりました。卒論のテーマ選びか笑。

「PINEAPPLE」の椅子ダンスをあんな、VRコンテンツ並みの距離で見られる日がくるなんて。月並みな表現ですが、本当に6人の動きがひとつの作品として絶妙に噛み合っていて、とにかく美しかった。

「家族」の6つの光は彼らの魂にも思えて、印象に残りました。一般論で言えばラブソングなのかもしれないけれど、あの、そうめんみたいな幕で閉じたセンターステージで、各々の魂を浮かべながら大事そうに歌いあげる「俺たち」家族の“俺たち”は、まあ、きっと、そういうことなんだろうな。

「95groove」いまの彼らを、気張らずフラットに表現していて、にっこりできてよかったです!


これからも笑っててね。
でも、無理はしないでね。
あ、マスクはしてね。

詳細は失念してしまったけれど、
V6からの感謝のメッセージ最後は、
「いつかまた、どこかで。」

言ったな、ほんとだな???
天国でMFTP踊るんだな???

最後のサプライズ、ほんと、うれしかった。
見返して、永遠にニヤニヤできると思います。


"V6"は”FOREVER”となりえるか?

そして規制退場を待ちながら、ふと考えました。


これ逆に、V6、永遠に続くのでは?


この字面だけ見るとほんと、ついに頭おかしくなったんか、現実逃避かじきどうといった感じで笑、いえいえ、まあ聞いておくれ。ちゃんと、そう考えるに至った根拠があるんです。


人間という生き物はいつか死ぬ。必ず死ぬ。

たとえ死ななくても、身体が動かなくなるときは必ず訪れる。だからFOREVERなんてありえない。FOREVERって言葉だけなら簡単に言えるけど、そんなものなんて無いって、私たちはどこかで気づいてしまってる。この世のすべては、いつか必ず終わる。6人が6人で歌い踊る、それもいつか必ず終わる。

だけど、彼らは、“V6”という概念を、
本気で、永遠にしようとしてくれている。

ここで活動に終止符を打つことで、
“V6”はどこまでも、進み続けられるのではないだろうか。

彼らの大事な“V6”は、
私たちの想う“V6”は、
この世界とはまた別の、
もう一段階上の階層で、

ずっとずっと、永遠に残り続けるものになるのではないだろうか。

「SINCE 1995 〜 FOREVER」だとか、
「"HAPPY" Coming Century, 20th Century Forever」だとか、
「LIVE TOUR 2015 - SINCE 1995 〜 FOREVER -」だとか?

やたら大層な名前の作品ばかりつくるグループだなぁとは思っていたけれど、なんだよV6、FOREVERってさ、嘘ついてなかったじゃん!!!!!!

ひとり旅を通じて、名も知らないV6ファンのみなさんが、実に楽しそうに写真を撮ったり、幸せそうに会場へ向かったりする様子を眺めて、ステージ上でなんにも変わらずいつも通り楽しそうな6人と揃いまくったダンスを間近に観て、そんな風に思えたんです。あと、メタ的に言うと、健ちゃん最後キッス投げてなかったし?笑

そういうことならば、きっと自分は泣かないし、来月以降も笑うことができる。これから先もずっとずっと変わらずに、“V6”が大好きだと言い続けてもいいんだな。そんなことを確信した、とても楽しい、充実した良き旅路でした。


それにしても、我々、素敵なグループを好きになりましたね。