そのうち笑い話になるさ

得意分野は土曜の夜、日曜の朝です。

岡田准一写真展「Guys 俺たち」& ブイロクの木


しんみりした感じになってしまうかなあと思ったけれど、そこは さすがの V6、楽しく見届けられました。


あの日から、およそ5ヶ月。
岡田准一写真展に お邪魔してきました。



会場は お初の表参道、スパイラルホールです。

道中で、代々木第一体育館の近くを通りました。
あの特徴的な建物を横目に眺めながら、イヤフォンから流れていたのは『太陽のあたる場所』でした。

前日の夜までは「心 穏やかに眺められそうです」だなんて、余裕ぶっこいておきながら。スパイラルホールに入った途端、高まり続ける心拍数。待機列前方のモニターから岡田さんとV6メンバーの撮影裏メイキング映像が流れていて、緊張のあまり口から心臓出そうになった。ちっとも心穏やかじゃないじゃないww

入ってすぐの部屋が、あの『Full Circle』MVを思い出させる白い六角形。長野くんへウザ絡みするイノッチや、胸のV6ロゴをハートで強調するひろし、健ちゃんを撮るオカダを撮る健ちゃん、鏡越しの森田さん、ストレッチする坂本リーダー、ブイロクの木など(だった気がする。違ったらごめん)。なかでも特に お気に入りの厳選された写真だったのかしら。どうでしょう。解説に期待したいところです。

白い六角形部屋を抜けたところに、最後の写真を依頼するに至った岡田氏の言葉、スポットライト。さすがに少し涙腺を刺激されて、見上げた正面に、あの、V6 最後の写真の巨大タペストリー。

左手の壁一面に上から下まで数多の写真。個人的に たまらなくグッときたのは、代々木第一体育館の あの窓が並ぶ円形部分の写真(25周年LIVE円盤のあれ)。あそこで暑苦しいほど青春していたカミセン3人に心を奪われて、自分はいま、この場所に立って居るんだよな、と思って。6つのスポットライトもよかったし、何度見ても、屋上でじゃれ合う剛健はあまりにも良き、です。

ごはんを食べてる場面が多めにあったことが印象に残っています。楽屋での、ほんとに何気ないひとコマなのだけれど、お弁当を食べてる瞬間ってほんとにいいよね。生きてる、って感じがして。

V6 は もちろん、いっしょに跳ねてくれる付き合いのよい KinKi Kids や 岸くん、まさかの小原くんまでいた。えっ、小原くんじゃなかった? まぼろし

右手は大きめの写真展示、輪になっておどるV5の連作、僕らは まだの撮影風景など。詳細がもう思い出せないや。

中央に6つの黒い三角形。入ってすぐイノッチ。井ノ原さん衣装のアシンメトリー、片側の丈が長いの、めちゃくちゃ好きだなあ。衣装、衣装を着た写真、個人写真。これも厳選したお気に入りなのでしょうか。岡田さんの個人写真に あたる面に、私物のカメラと写真集の言葉が記されている。

ここが私にとってのハイライトで、見たとき、しばらく動けなかった。

あの岡田准一から、V6を綺麗にしまっておくつもりはないぞ共に生きていくんだぞ(意訳)というような言葉が出てくるとは思っていなくって、カメラの前で しばらく思考停止したまま佇んでしまった。そのような発信がなされるとは想定していなかったし、紆余曲折ありつつも V6 のことがすっごく好きだ、というところへ戻ってきてくれたみたいで、嬉しくなっちゃった。

我ながらちょろいオタクだ。ちょろオタ上等。
どうせならハッピーに。どうせなら笑顔のままで。



5人が輪になっておどってるときオカダを仲間に入れようとするかのような笑顔満面の健ちゃんや、

まるでお兄ちゃんみたいに穏やかな視線を向けてレンズ越しの岡田を見てる森田さん、

ちょけるイノッチの躍動感と、信じられないくらいかっこいい一瞬の表情(あれ絶対に撮った瞬間、岡田さんは心でガッツポーズしたと思う、)

長野くんはほんとにまなざしが優しくてほのかにどこかおもしろくって(鼻が膨らんでないかどうかはやっぱりどうしても気になってしまって、)

坂本さんはキメ顔が怖くならないように気を遣われていながらも、スタイリッシュで、ストレッチで身体をケアする姿はプロのアスリートのそれっぽくて最高にカッコよかった(これが岡田准一の憧れるオトナか、と思った。)



謎の躍動感がある井ノ原快彦シリーズ大好きだ……やっぱりいちばんちょけまくってる男なんだけれど、それってさ、撮ってる岡田さんにも笑っていてほしいからじゃない。カメラ越しのオカダを見てる森田さんや長野くん、オカダを撮ろう迎え入れようとする健ちゃん、舞台裏での何気ないしぐさがプロの仕事を思わせる坂本リーダー、そうした彼らの関係性が透けて見えるところが、ものすごく、いい。


そう、これは、“V6の岡田准一追体験できる写真展”なのだよな。

これらの写真たちは、ありのままを生きてる彼らは、間違いなく、岡田准一にしか撮れなかったんだ。


これまで20云年間、V6 を遠くのほうから眺めてきました。改めて思い返してみると、もちろん大部分は楽しい素敵な思い出だけれど、良いときばかりではありませんでした。ときには疑念を持ち、憤ったり、距離を置いたりしてみたこともありました。自分は“V6 のこと”において、岡田さんのことをあんまり信じられていなかったというか、そういった時代を通り過ぎてきていて。

でもさ、最後に、こうして彼らを表現して発表してくれたことが、V6 を飛び出したはずの“岡田准一”が出版する最初の写真集の被写体を、彼らにしてくれたことが、ほんとに、ほんとうに、嬉しかったんです。だってこんなのさ、別に義務でもなんでもないわけで、オカダが自分の趣味のアルバムとして、誰に見せるでもなくしまっておくこともできたわけだからさ。


そうだな、
ちょっと言葉 足らずかもしれないけれど、

岡田さんにとっての“V6”は、綺麗に飾りつけて 箱にしまっておくものではなくて、綺麗事じゃなくて、もっともっと生々しくて、自然と そこにあって愛おしくて、これからもいっしょに 生きていくものなのかもしれないな。

絶対に、忘れられない人たちなのだろうな。

10周年のときに岡田さんが話していた、死ぬときに思い出す5人の話、ロマンチックで最っ高に好きなんだよね。


会場の既視感は完全に、実写版 V-Land フォトギャラリーでした。あのときの魂の向こうには、こんな風に、生身のみんなが居たんだなあ。集ったファンたちの優しい熱気というか、活気というか、執念というか(笑)、そういうもの込みでの写真展だと思ったし、岡田さんが直接あの場で味わえないのはもったいないことだなとちょっと思った。なんならそのまま真空パックにして6人のお家にお届けしたいくらいです。なに言ってんだ(笑)。

岡田准一写真展を見て感じた、たくさんの想いが、こんなもんじゃまだまだ全然上手く表現できていない気がするのだけれど。でも、なんというか、やっぱり“V6 っていいよね、V6 大好きだな”と、私は改めて思いました。なんでもなく6人でいるときの、なんでもない6人の V6 が、大好きなんだぜ。にっこり笑って、胸を張って会場を後にできたことが、とても誇らしい気持ちです。心地良くって幸せで、ほんとに素敵な空気感だったな……。







と言いながら、せっかく都会まで出てきたので、思い出づくりにブイロクの木を訪ねました。いいねえ、団地の向こうに あるんだねえ。休日だから、展望の丘まで続く広場には、野球やサッカーの子どもたちがたくさんいて、賑やかな声がそれはそれは楽しそうで、ほんとに こうやって次の世代へ続いてくんだなあって、じんわり沁み入りました。



ものすごく気さくで V6 事情に詳しい警備員さんが、写真を撮ってくれました。こんな超絶コミュ障にも話しかけてくれてすごかった。たぶん、ほとんどすべての来訪者に声をかけてくれてるんじゃなかろうか。V6ファンの方は全国各地から続々と来ていて、あと5県、鳥取島根徳島佐賀長崎の方と話したらコンプリートと仰られていました。

普段は一切装飾品を身に着けない人間だけど、これを逃したら一生使わないかもしれないと思って“Timeless”を装着して行ったら、すぐに気づいてくださった。すごい。20代のコが警備員さんへ大事そうに見せてくれた“Timeless”の話、すごくグッときちゃったな。写真展の期間は、1日に400人くらいが訪れるそうな。すっかり観光名所ですね。

“ブイロクの木”越しに見える住宅地の風景も、日常生活に溶け込む V6 って感じでよかった。となりの桜が、はらはらと花弁を散らしていて、うわあ風流だなと思って眺めてきましたが、家に帰ってみたらGuysトートバッグの中から桜の花びらがひらりと舞い落ちて、とってもいい感じでした。春だね。春だ。良き出会いのあった、良き旅でした。



これからの私は、V6 のファンとしては しぼんでいくばかりなのかもしれないけれど、ならば しぶとくしぼんでやってやろうじゃないかと、あいつ まだ膨らんでんのかよ、ぷっくらしやがって全然しぼまねーじゃんよと言われてみようじゃないかと(笑)、生きてる限り V6 を楽しみ尽くしてやろうじゃないかと、そんな風に思うのです。

岡田さんの作品を見て、しまっちゃわなくてもいいんだな、って思いました。グッズも写真も円盤も、買って満足して 後生大事に しまってしまうタイプのオタクですが、時折、引っ張り出しては見返そうと思います。あんなに素敵な関係性を見せてくれるもの、しまっておくだけじゃ、もったいないからね。どんどん見返して、どんどん発信して、唯一無二の6人が居たことを、世に知らしめていきたいものだな。



いやしかし岡田さんよ、どうせ真面目独白ドキュメンタリー論調で語り終えるんでしょ、泣かすんでしょ、って高を括っていたものだから、最後の言葉で笑わせてくれるとは思ってなくって、めちゃくちゃ嬉しかった。心から、ありがとう。というか 例の二人、最高に、ありがとう。岡田さんを笑わせてくれて、ありがとう。

それはいったい誰なのかが無性に気になって写真集最後の一枚を めくって見たくなるし、答え合わせをして「あなたたちってひとは……ほんっと好き!!!w」ってなること請け合いなので、これからご覧になる方はネタバレを避けつつ、是非とも ご自身の目で、V6岡田が撮った最後の一枚を堪能なさってください。


最後にオカダが、あの写真を現像して、
“こんなグループだったよな。”
って、ちょっとだけ、笑うんでしょ。

そんなの大好きだ……。
もう完全に理想通りだ……。

V6の関係性って、尊くって、すごすぎる。


素敵な写真展の開催、本当にありがとうございました。
これからも変わることなく、ずっと応援させてくださいね。