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そのうち笑い話になるさ

得意分野は90年代の土曜9時ですが、22年目の話題にもできる限り迫っていく所存です。

V6大好き新参子NACSが選ぶ本公演3選

真夏の「TEAM NACS特集」をWOWOWライブでまたやるそうなので、これまでに映像で観させてもらった本公演のうち、V6好きにもおすすめしたい3作品を選んでみました。いつか生で観てみたいものだなあ。


COMPOSER(2005年)

ナックス×音楽室の肖像画。社会科が苦手で、特に世界史は触れると身震いが止まらなくなるほど、無知無知アンド無知です。そんな自分がなぜコンポザを選ぶかというと、音楽史と見せかけた家族もの、親子ものだったから。ルイ(ベートーヴェン)も、その息子カールも、フランツ(シューベルト)も、ただ、親から愛されたかった。悪人はいないのに、親子のすれ違いが悲劇を生む。マスコットキャラクターのようなヤスケンモーツァルトの熱演もいいし、大きな愛で彼らを受け止めるサリエリ先生の森崎リーダーっぷりといったら半端じゃない。大泉さんの指揮は圧巻。話としてよくまとめ上げたなあ、という感じがいたします。伝記の通り、基本は悲劇ですが、そこはナックスらしく希望の持てる作劇で素敵です。純和風のお葬式や相撲のくだりがなじみやすくてとっつき易い。

やっぱ、このフォーマットが大好きなんだ。少人数で演じ分ける劇が大好き。光の加減や影絵で演じ分けさせる演出が大好き。ベートーヴェンに憧れ、やがて憎悪して、利用し貶めてやろうとしたその子ども(カール)に情がわくけど、運命は悪いほうへ悪いほうへ転がっていってこんなつもりじゃなかったって、最後は悪霊(モーツァルト)と……などという、最高に燃えるヒステリック眼鏡キャラクター・フランツが好きで好きで仕方ない。この弱くて不安定で根は善人な人間くさい人物像を作り上げた森崎リーダーとシゲは、ほんと尊敬の対象ですねえ。すみませんねいつもいろいろ言っちゃってますけど、尊敬しているんですよ。多重人格か、というほどに赤子から夫人、父親まで演じ分けまくる音尾くんの演技力がすんげぇ。こういう役をあてがう森崎さんもまた、いいんだよね。あとは余談ですが、メイキングの安田虫ごっこ最高。

LOOSER(2004年)

ナックス×新撰組。高校生の当時にこれを観ていたら、人生が変わってしまったと思います*1。それでも一発目、ナックスを全く知らない(大泉と安田はわかる)状態で観たときはダメでした。チュウされても盛り上がれないし、魚類ネタはわからないし、ガンダムやら不器用やら顔がでかいやら、お約束事とは察するものの、笑いづらい。でもお約束事がわかるようになると、こんなにも面白いネタはない笑。佐藤重幸を演じたシゲが、日頃どういう残念人物なのか、背景を知れば知るほど面白くなる。そんな舞台です。上記のコンポザと同様、五人きりで大勢を演じるフォーマットが大好き。内輪ネタをやや控えたコンポザに軍配が上がります。

芹沢鴨佐藤浩市のイメージが強いというか自分の中ではあれが芹澤そのもので、安田さんでもイメージが揺らぐことはありませんでした。宿に泊めてもらえなくて焚き火するくだりはただの安田顕で笑わせてもらった。でもキメるときはキメてくれて。梅の花が咲く病、雪霜に色よく花の咲きかけて散りても後に匂う梅の香……、リーダーのロマンチストさ極まれり。安田芹澤は見事、彼の場面では梅の香が漂うような気すらします。大泉の土方がちょっと嫌なやつに見えてしまったのは勿体無い。新撰組、または近藤さんへの愛着がもっと感じられたら違って見えたかも。リバーシブル芝居は、やっぱり音尾くんがとにかく上手いです。沖田もいいけど、桂さんの声が格好良すぎて痺れる。リーダーはどんな役でも真っ直ぐリーダーで、シゲはやっぱり、情けなく泣きわめくような鬱陶しい役やらせたら右に出るものはいません。副音声の可愛さ&くだらなさ&不謹慎さなら1位。古高の超いいシーンで繰り広げられた、新撰組に追い回されるチームナックスごっこが最高でした。よーし決闘だ。表出ろ!

下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。(2009年)

ナックス×兄弟もの。とりあえずV6が好きなひとはこの作品から観るのをお薦めしたい。仲良くやるのを目標として、逆に仲が悪くなった(らしい)という逸話も含めて好きな作品。

普段は弟キャラな音尾くんが違和感なくお兄ちゃんする様が素敵です。ヤクザ顔でお嬢様をそつなくこなす演技力。音尾くんの器用さはもっと評価されていいと思う。長男がぴったりの森崎リーダーの愛されっぷりといったら。こうしてみると森崎さんは本当に、帰ってこられる場所を守るひとがよく似合う。大泉さんは散々、出落ちだなんだと言ってましたけど、藍さんも普通に可愛いと思ったよ。気の強い女房役をやらせてこんなにもハマるシゲにもびっくりです。佳代さんがやる、とっさのごまかし方が好きで好きで仕方がない。*2「ひゃっはー!してない陰鬱暗の安田顕」が見たい派なので、情けなくて気が弱くてネガティブで……という役どころには本当に燃えました。無駄に動きが軽やかで、予期せぬところで転ぶのだもの。あんなの笑わないわけない。『さよなら朝日荘』といい『頑張れ!鹿子ブルブルズ!』といい、ファンが見たい(ひょっとしたら、本人たちより本人らしい)ナックス像を作り上げる事においては、大泉先生は天才だと思います。

詳しくは言いませんが、下荒井で「迷惑をかけるため」帰ってきた音尾くんが、悪童では「迷惑のかけかたを教えられる」ってのが、なんだかもう……グッときます。


本当はここに『悪童』と『LETTER』あるいは『LOVER』を入れて5選にしようと思っていたのですが、あまりにも話が長くなるので3つでやめました。ご紹介した3作品も含め、WOWOWライブにて8/14から連日放映されるそうなので、昨年のV6界隈を賑わせたWOWOWの乱から視聴を継続しているV6ファンの方は、お盆休みに観てみられてはいかがでしょうか(V6のライブもまた、再放送があるみたいね!)
livvvvvve.hateblo.jp


逆に、私が断トツで苦手なのは『WARRIOR』でした。まず上記の通り歴史ものが苦手*3だというのもひとつ。彼らの転換期だったんだろうなあ、なんだかぴりぴりしたものを感じたのもひとつ。森崎さんの伝えたかったことはわかるし、カッコいいんだけど、うまくは言えないが、なんかね、これじゃないんだな。客演も大勢いて、豪華で派手だけど、ナックスで見たいのはこれじゃないんだ。シゲさんがえらいカッコよかった*4けど、ううん、たぶん、単純に、泥臭いのが好みなんだよなあ。五人だけでどこまで演じきれるのか、というのにもすごく興味があるし。『HONOR』は演出(特に、やかんを共有する場面の素晴らしさ!)が大好き。五人で奏でる恵織太鼓はダイレクトに格好良いです。

あとは、強固に関連作品『river』『四国R-14』『頑張れ!鹿子ブルブルズ!』『さよなら朝日荘』『西遊記外伝モンキーパーマ』などなど推したいものは山ほどございます、今後ともいろいろ観てみて、応援していく方針です……!!!

*1:高校生というのはちょうど「新撰組!」に興じていた頃で、私は堺雅人演じる山南さんと、小林隆演じる源さんが好きでした。源さんが死ぬ回では、視聴後に家族中をドン引きさせる大号泣をかまして、行く末を案じられています。いや、感受性が豊かだったのよ……。というわけで、本来歴史ものが大の苦手な自分が、唯一自ら勉強したのが新撰組。ノンフィクションものや小説、関連漫画も読んでました。若者たちの青春ドラマとしての好き、です。

*2:戸次さんが演じた全ての役で自分が一番好きなのって、下荒井佳代かもしれない。

*3:大河ドラマも誰かに解説してもらいながらでないと理解できない。でも水戸黄門的な、起承転結が決まってる時代劇は大好き。

*4:信長をモンキーパーマより先に観たせいで、中の人が残念残念また残念とは思いもしなかった!