そのうち笑い話になるさ

得意分野は90年代の土曜9時ですが、22年目の話題にもできる限り迫っていく所存です。

新・俺たちの旅 Ver.1999 最終話

夏の終わりとともに、新俺旅トークも最終回です。完全に見切り発車で連載を始めたので、これまでの語りだけではこの作品の魅力の「1割」すら伝えきれていないと思います。歯がゆいものです。また各記事に加筆修正をしていきますが、なんとか是非とも本編を観て「カミセンやべえ……今もやべえけど当時からやべえ……!」を体感してほしいと思っています。「PU-PU-PU-」を思い出したらセットで、是非に。

この距離感おかしい90年代の直後、カミセンは暗黒の反抗期(ミミセン~オトセン、辞めたくなってもおかしくないなという時代)に突入します。特に、今じゃ考えられないけど、三宅と岡田が互いの意見に噛みついていた時代のはなし、なんてのも掘り下げていくと最高にロックで面白いんですが、また機会があれば。2006年辺りを境に、2009年のアルバムとカミコンから弾みをつけ、強い結束を得たカミセンが2015年現在、いっそ薄気味悪いほど互いを大事に想っていることについては、今さら説明する必要もないでしょう。


* * *


いよいよ最終話になります。拙い斜め見のレビューに、最後までしぶとくおつきあいくださったみなさん、どうもおつかれさまでした。

とりあえずこれまですべての台詞を、

カースケ→剛orごーくん
オメダ→健orけんくん
グズ六→オカダ

に脳内変換していただくと、嫌でもカミセンを好きにならざるを得ない、はず(笑)

ありがとうございました。親指はしんどかったけど(※当時、全て携帯電話から投稿)2年前にも言った通りずっとやりたかったことなので、書いてて楽しかったです。少しでも99年→09年のカミセンの奇跡が伝わればいいなって思ってます。



*最終話*




カミセン解散の危機のはなし(真顔で)

いつか必ず訪れる別れの瞬間、そのとき、どんなふうにそれを受け止めるだろう、というようなテーマがある気がします。PU-PU-PU-では完全に決別して、自立し、それぞれの夢を叶えるため物理的に離れ離れとなった三人でしたが今回は、果たして。


「いつまで寝てんだよっ!」ってカースケとオメダに起こされて(゚ー゚*)「あんなぁ、すっごい夢見てんっ!」って喜々として二人に報告するグズ六がかわゆい。そんなグズ六さんの結婚資金を調達するため内緒で二人で過酷な労働してるカースケとオメダの優しさ。指輪取る裏技って伊東家でやってたじゃんか、とか思う。

こうやって三人でいっしょに寝られるのも、あと少しなんですね、って、三人でいることが大好きでしょーがないオメダ。

(・△・)「カースケ、俺やだよ。三人でいっしょに住めなくなるなんてやだよ……カースケは平気なの?」
(仝_仝:)「女々しいことゆーなよー、ずっと三人いっしょに暮らせるなんてそんなことできるわけねーんだよ!」

↑正直でいい。それを諭すカースケもいい。仲良しクラブなんてごめんだぜなカースケは、地のイメージそのままですね。そこだけ妙に現実的というか、目を覚まさせる感じが切なさたまりません。もちろんいちカミセン好きとしましては、最期までいっしょにいてほしいなぁ(いつか中居先輩がキンキに死ぬときは同じタイミングで、手を繋ぎながら死んでほしいって言ったのすんごくよくわかるし、あんなような気持ち)って、切に願いますけれども。

ヨーコさんの件でカースケにキレるオメダ(・△・)「俺たちがバラバラになってもカースケはそれでいいんだろ、淋しくないんだろ」って、部屋出て実家に戻っちゃうんだよね。アップになったオメダのお目めの腫れぼったさ!カースケの真意を知らないのか?とも思ったけど、後のことから考えると冷静さを失ってただけみたいです。

(・△・)「もう終わりなんでしょ?三人いっしょに住むなんて」←これが、どうしても同棲中の彼氏とケンカしたオンナノコにしか見えない(笑)
(仝_仝:)「解散だよ。解散

↑不吉なことを言うなぁぁぁああ!!!(苦笑)、時代が時代なら洒落にならんわ!!!*1「あーまたひとりになれて清々する」って言うカースケの気持ちが痛い。三人いっしょに(第一話で)撮って柱のあちこちに貼りつけたプリクラを剥がそうとするけど、剥がせない、カースケの気持ちが痛い(>_<)

オメダはネイティブアメリカンが大好きなようだ!、こうして公私混同しちゃってんのも見どころのひとつ。そんでもってオメダと相合い傘するヨーコさんの演技の限りない昭和くささ。ひょっとしたら原作の俺旅でも通じるんじゃないか?

酔ってずぶ濡れで帰ってきたカースケを(゚ー゚)「風邪引くぞ」ってシャツ脱がしてやるグズ六が、いつものくせで(゚ー゚)「ちょっとオメダ、脱がすの手伝ってくれへん?」って言って、でもここにオメダはもう居なくて、二人はなにも言えなくなってしまって、涙みたいな雨の音だけがしているシーン。この演出、強烈に好き。古典的な展開なんだけど、カミセンにやらせると洒落になんない感じがしてたまんないです。

そして名場面。いったん戻ってきたオメダが、結婚資金にしてくださいって差し出す封筒と(仝_仝:)「抜けがけすんなよ、はい。使ってよ」ってカースケが出したぐしゃぐしゃのお札が、それぞれ個性を表してて、二人の気持ちなんだよね。いろいろあってお婆様に猛反対されて悩んで悩んで、結婚していいのかどうかわからなくなってしまったグズ六。結婚させてやりたいカースケと、悩んでるグズ六の気持ちがわかるオメダ。畳み掛けるような熱いカースケとグズ六の言い争いが胸を打ちます。

(゚ー゚)「俺が結婚したら三人いっしょに住めへんくなんねんぞ
(仝_仝:)「あたりまえだろっ!
(゚ー゚)「三人バラバラになんねんぞ
(仝_仝:)「そうだよ、元々バラバラだったんだ、元に戻るだけだろ!
(゚ー゚#)「……おまえは淋しくないんかっ!
(仝_仝:#)「……そういうのがウザってーんだよ!

追い掛けてきたオメダに(・△・)「そんなこと言ってるとほんとにひとりぼっちになっちゃうからな!それでもいいのかよ!」って言われるけど、なにも言わず消えるカースケ。珍しく悩んで(仝_仝:)「どうしておまえまで行っちゃうんだよ……ひとりにすんなよ」って、イギリス留学出発前夜のヨーコさんにだけ素直にデレたカースケがもう……おおぉー!!!っつう感じですわ。

(゚ー゚)「カースケどこ行ったんかなぁ……」
(・△・)「俺たちがバラバラになること、あいつが一番淋しかったんです。あいつ、自分の家族いないから、ひとりぼっちの淋しさ、身に染みて知ってるんですよ

↑カースケ出てった後でグズ六とオメダが話してる場面、なんだよ、やっぱカースケの本心わかってんじゃんさすがはオメダ。オメダって人の気持ちに敏感というか、エスパー並みに気持ちを読めるというか……だからあんなに他人に優しくなれんだろうな。

朝が来て、大阪へお婆様の説得に向かおうとするグズ六。着いて行きたくて待ってたオメダ。俺でも桃太郎のサル程度にはなりませんか?というオメダに対し(゚ー゚)「いや……おまえはキジ程度やなっ!」なにそれ別に気の効いた返答じゃねーぞー!(笑)、あとどっちかっつーとイヌだろう!(笑)

もはや「カースケどこ行ったんかなぁ……」が口癖と化してるグズ六さん。どんだけ好きなんだよ。一方、ヨーコさん(最後まで素晴らしい昭和くささ)と決着をつけて、グズ六のためにちゃっかり新幹線乗って着いて来てたカースケ。合流してもみくちゃになる三人が心から楽しそうでたまんない。もちろんカ-スケのおかげで、説得は無事成功いたします。

ついに結婚式!えーまだ無職なのに!?は、とりあえず置いといて(笑)。最終回で初めて明かされたグズ六さん両親の異常なまでの陰の薄さにびっくり、単に周りのキャラが濃すぎるだけだって説もあり。

式場で、なぜかついたての向こう側にあるため上から丸見えの更衣室を覗いてるカースケオメダ。

(・△・)「女子更衣室なんか覗いちゃダメだって」
(仝_仝:)「そういうおまえはなんで隣に居るんだよ」
(・△・)「あえ?なんでだろッ♪」

↑めちゃめちゃ楽しそうです。完全に悪影響受けてんじゃんオメダ(笑)。二人を止めようとするんだけど、逆に挑発される&Eカップの誘惑に負けて覗きに行くグズ六、それにちゃっかり便乗したどこかの新郎・城島リーダー!←なんかD×D出てきたときとキャラ被ってんぞ!、つーかおまえらそんな大声で騒いでEカップたちによく気づかれなかったな!!!(笑)

式場スタッフ役の太一くんが名台詞「坂本くーん?救急箱持ってきてもらえるかな……長野くん?長野くんでいいやじゃあ」を残します。ほんとに出てきたらおもしろかった。覗きでずり落ちて捻挫したグズ六はひとりじゃまともに歩けもしなくて、結局二人に支えてもらってなんとか到着。ああ、結婚式まで三人がかり!!!

誓いのキスをノリコさん主導でされて「……ふわぁぁぁぁあああん」って泣いちゃうグズ六さん、うおぉぉ、チューされて号泣とかあんな涙いまじゃ絶対ありえねー!最高なのだぜ!!!しょーがないなぁ、ってノリコさんが拭いてくれるのが母子のようで、それ見てわんわん泣いてるカースケオメダもおまえらどんだけ!!!(笑)

いやあ、とうとう結婚しちゃいました。
これで当時小学生だった私の淡い片思いは散ってしまったのです。
だから今さら誰が結婚なされても絶対動じないぞ、という気持ちで見守っている(笑)。

そして披露宴、頭の中に二人と過ごした夏の思い出が駆け巡ってしまうグズ六の演説。カースケとオメダも離れに置いてやってくださいって、大人たちに懇願する。あれがオカダの(少なくとも当時の)本心だとしたら、どんなに素晴らしいかと思う。いやわかってるよもちろんドラマだよ、それでも、でも。

(゚ー゚)「私も最初あいつらと住むのが嫌で嫌でたまりませんでした。ひとの心ん中は土足でずかずか踏み込むし、アホみたいにお節介やし……でも、いつのまにかそんなやつらといっしょにいるのがあたりまえになってきたんです。生まれて初めて、心からいっしょにいたいと思えるやつらに出会えた気がしたんです!もちろんノリコのことは好きです、愛してます!でも、カースケとオメダのことも大好きなんです!それは、男とか女とかそういう問題じゃなくて……!

混乱の披露宴から姿を消したカースケとオメダ。アンティムの柱に残された三人いっしょのプリクラ。あい変わらず自由にその日暮らしをするカースケ。大学に戻り級友たちと青春してるオメダ。職を探しながら新婚生活満喫してるグズ六。それぞれの道を、それぞれ歩きだした三人。


だけど。


腹が減って死にそうなのでグズ六さん宅に来ちゃうカースケ。
喜んで招き入れてついでにオメダも呼んじゃうグズ六。
級友との予定は放り投げ嬉々としてお呼ばれしちゃうオメダ。


こうしてたまにまた、三人で集まって、ご飯を食べて、仲良くケンカして……


“「居場所」を探す旅は まだまだ続くのです”


ずっと三人で暮らしたい、と理想にしがみつきつつも徐々に現実を受け入れていく健ちゃんオカダと、三人でずっといっしょに暮らすなんてわけにはいかずいつか必ずさよならしなくちゃならない、と淋しさ痛みを一手に引き受ける誰より寂しがりでキレッキレの森田さん。90年代ラストのカミセンは、だいたいこんな感じです。

なんと言っても見せ場は、これまでもこの先もかたくなに“剛健への気持ち”を表現するのを「照れくさい」とかなんとか拒んできたオカダが、曲がりなりにも「二人が大好きだ」というような感情をめいっっっぱい表現したことにあるのではないでしょうか。*2たとえ筋書き通りの言葉だったとしても、あの当時の内心は言葉通りだった、嘘だけど、嘘じゃなかった!って信じたいし、こうしてカミセンが盛り返してきた現在も、これから先もいつまでも、忘れず胸の片隅みに残しておいてほしいものなのです。

心地よい痛みを伴った最終話でした。エンディングで三人が走ってくあの道、ザビエルパーク、草むらに寝そべる三人、空を見上げるアングル、眩しい太陽。うーん、まさに太陽のあたる場所だね。突っ込みどころもいろいろあるけど、やっぱり大好きだったなぁ。PU-PU-PU-は高校生のときレンタルで見返して「うわぁぁああああ!!!」ってなったけど、新俺旅は、大学生とか職種決定の時期に見ると「うわぁぁああああ!!!」って、やっぱり当時と感じ方が変わりますね。昔も、いまも、これからも、カミセンの三角関係は不変であってほしいよね!!!


おっしまい^_^

*1:20周年特需の2015年には笑い話ですが、解散説が定期的に流れるのが、V6の風物詩でした。

*2:この記事を書いた当時は、オカダが「健ちゃんかわいい一番かわいい」「結婚するなら剛くん」と全力で表明できる時代が、まさか、再びやって来ようとは……ああ、来ようとは。メンバー好き好きアピールも、今ではまったく珍しくなくなってしまいましたね。ほんとよかった安心した幸せだ。うれしくてしょうがない2015!