そのうち笑い話になるさ

得意分野は土曜の夜、日曜の朝です。

V6コンビ曲概論「ずっと僕らは」

基本的に応援歌が多いV6の楽曲(と、思われてるけれども実はかなりバリエーション豊富なのだよ!という話はまた今度、)において、やや冒険した楽曲が多くなる傾向にあるのが、コンビ曲やソロ曲です。

さて、これまでCD化された中で衝撃的だったコンビ曲といえば?を訊かれたら、個人的には真っ先に10周年アルバム「music mind」から、森田岡田の「ずっと僕らは」を推したい。

musicmind(10th Anniversaryスペシャルパッケージ盤・ライブ会場限定販売)

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  • アーティスト: V6
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005
  • メディア: CD
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「ずっと僕らは」
現実から逃れるためではなく現実と向き合うためのV6曲

この曲を初めて聴いたのは高校生の頃で、一際好きな森岡コンビを10周年に持ってきてもらったおかげからテンション上がりまくっていたこともあり「なんて地味な曲調」くらいの感想だった。むしろ、正直なところ、へこんだ。歌詞の、特に「親友に子供が産まれた電話」のくだりが、ああとうとうカミセンもそんな年齢になってしまわれたのかと、いつまでも(夢と希望で塗り固めた、偶像としての)少年のままであってほしかったけど、そうはあり得ない現実を喉元へ突きつけられたような気持ちになってとても息苦しかったのを覚えている。それでも、ずっと僕らは(おそらく、芯の部分はそのままに)探して、繰り返して、それで大人になってくんだ。この曲からはそんな決意や心構えが感じ取れる。だから、いつまでも子供じみたところが抜けない私は、今でもこの曲を聴くとちょっとだけ眩しくて、ちょっとだけ胸が痛む。今は、あの当時の二人の年齢を追い抜いて、よりリアルに自分のこととして歌詞の意味を感じ取ることができる。あい変わらず現実を現実として生きなければならない世界はひどく苦しいが、ゆっくりでもいい、変わるもの変わらないものを両立しながら、生きていければ、それでいい。

「恋と弾丸」
ショウタイムを徹底的に追究した傑作

とにかくインパクト大、コンサートでの「場末のキャバレーのベテラン&新人踊り子風・ほとんどコスプレなサテン地衣装・坂本ウインク」で、恋弾コンビという名称が一気に全国区に広まった恐るべき一曲。これをプロデュースした人間は本当にすごい。

「夕焼けドロップ」
庶民的等身大感の優しい魅力

トニセンは放っておくと真面目にふざけることに全力を注ぐ傾向にありますが、それがスカパラと出会っちゃったらこうなりました。みたいな長野井ノ原コンビ曲。やけっぱち失恋ソング。やけっぱちでもサウンドはとてもオシャレ。衣装が地味だったのも近所の気の良いお兄さんっぽくて素敵です。

グッディ!! (初回限定盤B)

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Volume 6

Volume 6

最近のV6を一通り聴いて、トニセン曲、カミセン曲にも慣れてきたなら、コンビ曲の魅力にも酔いしれてほしいと思います。コンビ曲の魅力にくらくらしたいなら、この「music mind」とシングル「グッディ!!」初回B盤の「旅立ちの翼」バージョン違い3タイプさえ押さえておけば間違いない。余力があったらアルバム「Volume6」から二曲「JUST YOU CAN MAKE ME HIGH(坂岡)」と「Over Drive(長森)」を聴いてほしい。特に前者はとても15年近く前の曲とは思えない、坂本岡田の透明感溢れる声色に酔いしれる名盤です。おまけの謎スポンジと合わせてどうぞ。他にも曲はありますが、後は自分好みのコンビのものを探しつつ、楽しんでくださいね、という感じです。

現在のところCDカットされたコンビ曲を持たない組み合わせは、坂長・長三・井森・三岡の4ペア。20周年はどうなるのでしょうか、今からどきどきしますな。

“HAPPY”Coming Century,20th Century forever

“HAPPY”Coming Century,20th Century forever

“LUCKY”20th Century,Coming Century to be continued

“LUCKY”20th Century,Coming Century to be continued

ちなみに自分の中では今でもこの2枚が最強に最高の思い出。