そのうち笑い話になるさ

得意分野は土曜の夜、日曜の朝です。

V6「Can't Get Enough / ハナヒラケ」

Can't get enough(初回A盤)

きゃんげな。10年前の自分に「V6の曲やで」つって聴かせても簡単には信じなさそうな、攻めた曲。ほとんど洋楽、って感じなんですけどほんとにお洒落だよねぇ、これがハナヒラケと両A面の2017年リリースとか、振り幅ありすぎてて、控えめに言ってもV6最高だもの。やー、もうなんだろうね。きゃんげな、普通にかっこいいだけだから笑っちゃうんだよなあ。あの、シャーーってなってる残像ジャケット写真すごく面白いと思っていて、98%かっこいいんだけど、2%くらいの面白さも、ね、あるでしょう。だからあえて、ポスター欲しくてAmazonでも頼んじゃった。坂本さんが「自分が動くんじゃなくてカメラが動くんだね時代は進んだね」みたいなことを仰っていましたが、全くの同感です。ただそのまま撮って残すだけじゃ満足できない人間の追求心ってすごいものだな。

ハナヒラケ(初回B盤)

こういうゲーム、steamでよく見るよね~的なMV。
あの2DなV6の旅は結局、どこに落ち着いたんだろう。

謎の最新技術MVシリーズ。地味ぃ~に小ネタ(交通誘導など)を入れてくる長野博の職人芸に脱帽しながら見てました。あまりに張りきりすぎて注意を受けるひろし素敵すぎ……。しかし岡田准一、役者としてスキルアップすればするほどアイドルとしては正解に近い昭和っぽい動き(うまく説明できないのだが、これについてはトニセンがむっちゃうまいと思っている)は、どんどん嘘くさくなってる気がしないでもなくって、その不器用さみたいなものがとても愛らしいなと感じます。カラー水風船ぶつけあっておじさんたちがキャッキャする平和な世界……。

メンバーの不満を解消できるのかスペシャル(初回B盤)

ほんと数年前のあれ*1はなんだったの?ってくらい、立て続けに素晴らしいバラエティ企画を用意してくださっています。

「単におまえ、森田剛をハグしたかっただけじゃねぇか?」というオチに持っていく三宅の健ちゃんがどこまで天然なのかはわかりませんが、森千家をやたら誉めるところから全部計算だとしたら我々は三宅健の手のひらでいとも容易く転がされたことになるわけだが、直接聞いてみたらご本人は全部計算だと言い張るも5%くらいは素でやっている、くらいの案配に見える。そこで、自分の他にも誰かを生贄とすべく「キスしなくていいの?」とか言い出す森田剛のアタッカーぶりも凄まじい。そこでオカダに指名が入る一連の流れがあまりにもカミセンすぎ。三宅ちゃんにキスされて(井ノ原先輩のように簡単には唇いけない三宅岡田の距離感がまた最高じゃないですか?)そこのオカダくん、顔を赤らめないでください!、うれしいかのか恥ずかしいのか考えすぎなのか、なんなのあなたのその感情は!?(イヤそうにしなくなったところが、ああーっ、オカダ大人になった!!!と個人的にはたまらない気持ちになるなぁ)

(坂本リーダーにケチつけまくるけど結局やっぱり美味しい!とか、長野三宅のどこ住んでるんだ攻防戦とか、なんなの今回の三宅健劇場、すごくない?)(責められる坂本さんにくすくす笑ってる長野岡田とかもう平和万歳でした。リーダーおつかれさまです!)

足跡(通常盤 / VR盤)

MANIAC(通常盤)

実は今回、最も「V6のアルバムによく入っているタイプ」な気のする一曲。VVV6のエンディングでかかっていそう。とても耳慣れた雰囲気なので、他の曲とのバランスがとてもいいですね。

VR盤(セブン盤)

うーん、まさに、

「来てるなぁ、未来!」
「来てますよ、未来!」

以前、特典で「SPOT LIGHT」の映像が見られる*2というのがありましたが、あれの立体版ですね。

子供の科学の付録みたーい!」とキャッキャしながら専用ゴーグル?を組み立ててて、スマホを覗けば手の届く距離にV6!!!

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↑工作大好きっこなもので、なんならこれだけでもちょっとわくわくするもの。

いやー、これがすさまじくときめいた。

特に、事前に収録されていると知らなかった「足跡」のレコーディングルームを間近で見られるほう。これがすごい。



激しく踊る「Can't get enough」も勿論間違いなく良いんだけど、個人の体感としては「足跡」のほうが、より、臨場感を得られました。ただ単に、異性の横顔フェチだからなのかもしれなんだけれど、そこに歌声とリアルな身長感が加わっちゃうともう最強でした。めちゃくちゃいいなこれ。普通にペットボトルの水を飲んでるだけで、うわぁあああって感情が止まんないっす、妙にリアルなところがたまらなくよかったんですよ。あんまり華美でないほうが落ち着くというか。例えばね、憧れの先輩が試合に出ていて、自分はマネージャーなわけ。ベンチでスコアボード持って応援してるわけ。そうしたら先輩がベンチに戻ってきて、隣に座って水を飲みはじめる、それをこう、見てるときのときめき。え?、全然伝わらない?、よしじゃあ無理にとは言わん、お財布の許す範囲でVR盤を買ってくれ。話はそれからにしよう。VR盤はセブンネットでのお取り扱いだから注意だぞ。

不思議だー、不思議だーーー。
何度見てもやっぱり脳が騙されるーーー。

人間の感覚ってほんとうに不思議。脳が錯覚起こしてるんでしょうね、あたかも本当に経験したことみたいに感じる。見すぎて慣れちゃったらそう感じなくなるのかもしれないけれど。不満というか改善してほしい点は、とにかくダウンロードページの読み込みに時間がかかったのと、読み込んだと思ったらスマホの電源が勝手に落ちたところですね。改めて再起動かけて、大丈夫だったからよかったけれどだいぶヒヤヒヤしました。

いろんな事情で、コンサートや舞台やらにひょいひょい行けない方も、たくさんいらっしゃるわけじゃないですか。でも、最低限の機材(スマホ)で、そこに存在しているように見られるって、むっちゃいいなって思った。

特典のドリフェス映像は、また改めて時間を取れたときに見たいと思います。バージョン違いを作ってのシングル発売としても、握手券やランダム特典封入といった安易な方法に逃げず、謎最新技術に全力を出してくれるV6というグループが、私はとっても大好きです。2種類のMV謎最新技術ということでけっこうお金かかってるだろうし、V6は優遇されていますね。ありがたいことです。これを当たり前ととらえず、謙虚かつ素直に喜びたいと思います。

どこからかじっても飽きさせない工夫に満ちた、現在のV6だからこそできる、いぶし銀のシングルCDでした。大変楽しませていただきました、ありがとうございました。また、次は9係新曲で、新たな試みで驚かせてほしいです!(やー、この調子だと今年もバラード調かなー?)


過去のシングル感想文シリーズ
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*1:シングル「涙のアトが消える頃」初回Bの特典企画

*2:シングル「Timeless」の封入特典360°パノラマ映像

TEAM NACS 応援継続中

V6新曲週間に先立ってナックスのもろもろが届きましたので、週末にガッと消化しております。

TEAM NACS 20th ANNIVERSARY Special Blu-ray BOX

本公演、そこそこDVD買っちゃってたので本編は ひとまず置いておくとして、特典のXX(チョメチョメ)イベントですよ……、カレー王2016を残してくれてありがとうと声を大にして言いたい。みんな声が良すぎ!!!

おでんとナックス、肉まんとワンツー。今回の萌えどころはこれにつきます。肉まん後の展開はニヤニヤせずにはおられなかった。あんな漫画みたいなことやってるおじさんたちなかなか見られない。末っ子感ぶちかます音尾くんや、しれっと仕掛けて逃げるヤスケンは変わらん関係だなぁ、って微笑ましいし、シゲちゃんの言葉はほんと泣けてくるし、大泉洋と友達になりたいなー。やーもうほんとリーダーには叫び続けてほしい。リーダーみたいなひとがこの世のどこかにいてくれるだけで、こちらとしてはもう、励まされて、頑張ろうと思えてしまうのです。

スープカレー

スープカレー DVD-BOX

スープカレー DVD-BOX

現状に不満はないけれど、でも、ああ。な、アラフォー5人(主に4人)の「不惑」っぷりが楽しめる!

半年に一度のスープカレーブームが来て、レトルトのものを作ってみたけど満足できずに自作したり、取り寄せたり、と、けっこう好き勝手してきましたがいよいよ全く買う気のなかったドラマ「スープカレー」のBlu-rayを新品で買っちゃうっていうね。20周年BOXとモンキーパーマと並べておきたくなっちゃったのよねっ。腹が減るドラマでした。あと、スープカレーのレシピがついてたのが付属品で一番嬉しかったかもしれない。あー、お腹すいたー!!!

スープカレー晩餐会という謎コーナー。
最後に大泉が来て口八丁に丸め込んでようやく、しっくりきた!
ラッシーが某料理研究家っぽい口調なの好き。ていうか、あの物真似が大好き。

・森崎さんのターン
和田さん(森崎)は、そのままドラバラで見たいつものリーダーだなあ。修業のため若い者に土下座できちゃうリーダーかっこいいよリーダー、頭が大きくて帽子入らないよリーダー!、リーダーのスープカレー食べてみたいぞ。リーダーにいちゃこらシーンがあるとなんかもうこっちが恥ずかしすぎてどうにも鳥肌が止まりません。升毅がかっこいい!

・安田さんのターン
浦田さん(安田)は、まず単純に見ためがハンサム。かっこいい。ノベライズで読んだとき最も好きなキャラクターでしたが、たぶん自分が父娘の和解話に弱いだけ。なんだろうなあ、どっかで見たことがあるなと思ってたけど、あれだ、轟一郎だ。娘が大きくなった轟一郎だ。繊細なお芝居に定評のある安田さんが、いいお父さんしていて、眼福です。

・戸次さんのターン
三浦(シゲ)ってば、我らがナベマリ*1というものがありながらあのやろう、ハンサムすぎてむしろ腹が立つ!笑、あいつの心象風景おかしすぎるだろう笑。まあ、アラフォーにして中学生男子に全力でライバル心を燃やせるのはこのひとしかいないでしょうなあ。むっちゃ叫んでバッティングセンター駆け込むくだりがザ・戸次重幸なので大好き。戸次さんは喚いてナンボ。ナベマリも可愛いけど、女の子もほんとに可愛かったですね。シゲちゃんよかったね、ほんとうによかったねー!!!(最終話)

・音尾くんのターン
ひ、ひらめ……。なぜここだけ名前を本人に寄せたのか、久田大か。それにしても初っぱなの平目さん(音尾)すっげラブリー。いつもパーカー着てて素敵。音尾くん、いい芝居するんだよなぁ。笑い泣きに被るバックナンバーも良かったっすねぇ。あの曲はナックスと親和性高くていいよなぁ。

大泉洋のターン
うおおおーっ、ハルサメ揚げたい!!!
ストーリーテラーの五十嵐、っていうかほぼ素の大泉洋、の掘り下げも見たかったのよなあ。ずうっと見続けてきたらだんだん大泉洋が最っ高にかっこよく見えてきた。若かりし頃じゃなくてね。今が一番いいっすよ。ようやくシゲちゃんやリーダーから電話がかかってきて、ああ、世界観繋がっていたんだ……。みたいな。みんなとりあえず五十嵐に電話してくるの素敵だよね。学生の頃、五十嵐はどんな立ち位置だったのだろう。

ノベライズで内容も心情もわかっていたし、5人そろって何かする話じゃないから全然期待はしてなかったけれど、想像していたより箱推しされていたし、内輪ネタ多いし、ファンとして見たらそれなりに面白かったなあ。こういう、男性メインのほんわか日常ものって、実はあんまりドラマでは見られないかもしれない(そこまで深くはないけれど、いわゆる「すいか」系ドラマ?)

アラフォー男性が見たらまた自分の人生を重ねて楽しめるのかもしれないなあ。先に内容把握して一気見したからよかったものの、あまりにも個人の話がぶつ切りになるので、評価が下がったのもわかりますね。整理したディレクターズカット版だと普通に見られる。最初からこうすりゃよかったんでねぇべか。五十嵐コーナーにしろ晩餐会にしろ、やりたかったことは充分伝わってくるだけに、惜しいし悔しい気もするんだ。

連ドラじゃなくて、二時間でスパーンと終わってたらよかったかもしれないねぇ。あるいは、ノベライズの最後の、余興の劇に向けた練習をメインにするとか……でも、それって完全にドラバラ「なんてったってアイドル」なんだよなあ。

10年後に見返したら、自分の中での評価が変わりそうなドラマです。

また5人でドラマもやってほしい(でも舞台のほうがうれしい!)
歳を取ると、というか、みんな各々の分野で偉くなっちゃうといろいろ難しくなっちゃうよな~、うーん、うーん、いつまでも青臭い話ってなかなか作れないよねぇ。そう考えると、やっぱりトニセンて恐ろしいひとたちなんだよなあ。


ニンテンドースイッチCM

大泉視点で他の四人とゲームする体制になるあの一瞬がほんと好きで好きでたまらなくって、コマ送りで眺めて腕組みしてうんうん、と勝手に頷いているため端から見たらちょー怪しい私です。ヤスケンがほんと優しいいい顔してる。リーダーも音尾くんもシゲちゃんもそれぞれ、すっごく“らしい”表情してるのいいですよね。あと音尾くんの茶髪が映像で残った快挙ね。リアル八戒ちゃんだぜ……!


だいたい一年経つけれど、おかげさまで、潤った毎日です。ありがとう!
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*1:学校へ行こう世代的な意味で。シゲちゃんに、満里奈は、勿体ない!笑

携帯芝居「イノなき」雑感

「戸惑いの惑星」について考えまくっていたら「携帯芝居イノなき」を思い出したので、10年前に書いた感想文を自分用に上げておこうと思う。今さら感想文再録シリーズ。

思えばこれも井ノ原役の井ノ原が見られる、自分の存在とは何かを問う物語だったような気がする。まさにダーザイン。*1 (あの曲ほど真面目な物語じゃなかったけど。笑)

もっとも、あの時の井ノ原さんの存在証明は「俺は いつでも(携帯サイト・イノなきの中の)ここにいるからね」という、自分のためというよりは他者の気持ちを優先したような、対外的な自己肯定だったので「戸惑いの惑星」とは全然違うっちゃ違うんですが、戸惑いを見てなんとなく懐かしくなったのも事実なので、それはそれでね!

「戸惑い」と「芝居なき」と「ダーザイン」を絡めて、舞台上における“イノハラヨシヒコ”考察をやったら、オタク的にはこの上なく捗ると思うんだ。どなたか一緒に喫茶店でアップルパイを食べながら語らいませんか……!(音符のストローも忘れずに!)


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(どっかのUSBに残してあるだろう、たぶんこの中(上記写真)と思っていたらどこにも残していなくて、「あ~これはこの世から抹殺したやつだ、終わったな」と思ったのですが、昔、使っていたブログのアカウントが奇跡的に生きていて、見事、移すことができました。)

ちなみに自分はかつて、極度のイノなきスト(そんな言葉もあるんだかないんだか:イノなきは我が心のバイブル!)をこじらせていて、なきを捩った携帯ブログを5年間毎日更新していた時代がある。イノなきがあって、あれに憧れたから、今があるようなものだ。今回の記事を探すうえでざっと読み返してみたが、10年前の自分のあまりのテンションの高さと無邪気さに驚いてしまった。学生の感性ってすごい。今となっては怖いくらい。というわけで多少読みにくい面もあると思うが、何かの参考にでもしてもらえたら幸いだ。*2


『携帯芝居「イノなき」』
脚本・演出・出演:井ノ原快彦

会場:東京グローブ座
期間:2007年8月12日(日)~8月19日(日)

*1:トニセンのアルバム「ROAD」収録の井ノ原作詞曲。初めてCD化したソロ曲が、まさかまさかの哲学だった。

*2:あとCCBコンとかセクバニコンとかガコイコ最終回に寄せてとかラブリーベイベーの感想文とか井ノ原 本気の作文の文字起こしとか、なんかいろいろ出てきたので、まぁもしも仮に需要があればおいおい上げてみます。

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戸惑いの惑星 雑感

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行ってきました……。
行ってきました、よ。

これでいよいよ、私の「東京サンダンス」観られなかった無念というある種の呪いが、昇華されたに違いありません。夢を具現化してしまったトニセン、ありがとう。G2さん、本当にありがとう。また、今回は「芝浦ブラウザー」以来の同行者募集をさせていただき、多くの方々にお世話になりました。今でもV6で6時間延々熱く語るなんて全然余裕でできる、と気づくことができました。ロケ地巡りもさせていただいて、最高に楽しかった。ああいう、V6を語り合うだけの会も、今後ともぜひ出席したいなあ……。

これから観劇の方は、是非とも楽しんでくださいね!


追記から、この物語の覚え書きです。
ネタバレ全開、パフォーマンス(歌や演奏)ではなく、とにかく物語重視の考察。何か思い出したらまた、どこどこ追記する予定です。しかし、筋書きを説明するのが本当に難しい作品です。一度しか観られておりませんし、台詞を発した人や話の順序など記憶違いもあると思いますが、そこはまぁなんとなくニュアンスで、許して!

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TEAM NACS XX LIVE VIEWING

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あああフォトダイ、パイプ椅子が嫌でソファー取り合う大人げないシゲと音尾くんが密着してカメラ目線で…………たとえいくつになろうと変わらずやってるあの様子を見せられただけで(お布施してきてよかった!!!)ってなれる自分ちょろすぎ。“LINELIVE直前の森崎さんと戸次さん”も最高に最低で最高だった。寝てるモリを前にチャンスとばかり脱ぐシゲと、嬉々としてスマホ構える音尾コンビが目に浮かぶ至高の一枚。サービス精神旺盛すぎるがゆえ、誰もそこまでやれと言ってないことに全力かける戸次さんの生き様マジで好き。これは応援したくなっちゃうもの。あんなのずるいもの。

“気を遣わなくてもいいの。すっぴんで会いに行ける芸能人。”

↑やー素晴らしい。この表現が言い得て妙で、とっても素敵なおっさん5人組「TEAM NACS XX LIVE VIEWING」に出かけてきました~、素敵すぎて、今でもちょっと夢うつつ。人生初のライブビューイングでどんなもんか緊張しておりましたが、拍手したり声に出して笑ったりと楽しく観覧することができました。でもやっぱり一度くらいは生で観に行きたかったなあ、舞台って客席の空気感も込みじゃない、そういうとこ好きなんだよねぇ。いやもう次こそは!

正しい意味でカッコよかったのはオープニングだけ、な言葉に恥じず、チョメチョメ直さなきゃとぐいぐい出てくるシゲとその股間を凝視する安田さん(これやると喜ぶんだよbyシゲ)も、宇宙人でもある音尾先輩ファイトノーカット無修正版も、週刊大泉からのマンポ安田さんも、モリの妹さんからの手紙なのに誰より泣いてるシゲも、カレー王2016も、おならしていくことしか出てこなかった森崎さんも、ほんと素晴らし可笑しかった……素敵!

ランキングは名台詞・名キャラ・名場面、どれも納得ほぼ予想通り。それにしても安田顕とHONORは強いなあ!!!名キャラなんかオナ兄かモーツァルトか芹沢でしょ、と思ってたらその通りだったもの。個人的には名台詞「これは戦争なんだ。人が人を殺す戦い@WAR」とか「でも、最後に笑ってた@FOUR」とか「おめでとう。ここが現実だ@LETTER」かな。気恥ずかしさで死にそうになる青臭い台詞が好き。名キャラ「下荒井佳代@下荒井」名場面「ゴーストバスターズ、ベーター!!!@悪童」かな。あーでも全然、考えだすときりがないな苦笑。

キングオブカレーをまさか現代版で観られるとは。やたらええ声な音尾大泉はもちろん、真面目にやる後輩組(45)とボケたくてボケたくて仕方がない先輩組(123)の対比が、たまらなく、好きで、好きで、仕方がない……這いずり出てきて台本にないこと喋り始めるシゲ、ちゃんとやろうとする姿勢が気に食わなくてしゃくれる安田、ずーん!!!と叫んで台本から目を離して台詞抜けるモリ……やーもう、たまんない。田中眞紀子で爪痕を残す大泉さんも頭の回転が早くて素敵すぎ。なんとかしてあの作品の音声だけでも発売されないべか?

オポンチニャロメ、マンポ、脱糞を。と語っていた安田さんが受け答えできるようになり「ここまでやって来れたのはメンバー4人のおかげ」と言っておりました。音尾くんは「そろそろ人生の半分がナックスに侵されてしまう」と言っておりました。森崎さん曰く「TEAM NACSは音尾が80歳になるまで、つまり40年後に解散」するのだそうです。いつまでも5人並んで笑っていてほしいと願うし、ついつい“この瞬間は永遠に存在する”というようなことも信じてしまいそうになるのだけれど、そんな風に、ふっと目を覚まさせてくれるリーダーの感覚が、私はとても好きです。

今年2回目の生“ぼくらのキセキ”を聴きつつ考えます。
ナックス解散まであと40年。長いような、短いような。

とにもかくにもひとまずは2018年に行われる本公演、一瞬タイトル(PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて)読めなくてえっ!?は、えっ!!!?つって思考がたち行かなくなりかけましたしなんなら今でも読めませんけど笑、この語感からして森崎演出っぽくて今からドギマギしています。今でも「5人で芝居やろうぜ!」ってなる感覚が、ただただ、うらやましくってしょうがない。ナックスの皆さんにはどうか健康で、できる限り長く、演劇学生の憧れの存在であり続けてもらいたいですね。

ナックスクロニクルも行きましたが諸事情によりものすごぉくしんどかった苦笑、あの長蛇の列はどうにかならなかったのかしら……何気にハッピーバッグ持って帰ってきましたけれどもね。5Dのポスターが嬉しくて嬉しくて仕方がなかったの。過去公演を観に行けたことがない新参者に大変優しい仕上がりでした。ありがとうございました。あとバッチでFOURミハルLOOSER辺りが嬉しかったなあ。大変だったけど、仲良しなおっさんたちのためならへっちゃらです。モンキーパーマの新作待ってます。できる限り、そう言い続けていたいものだなあ。

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長野博のこだわり美学

ほんとに目玉焼きで30分もたせた……。


「長野の美学」つって、おそろしく手間と費用のかかる目玉焼き調理法をばーん!と紹介されるたび「あたまおかしい……」って合いの手を入れざるをえない30分でした※もちろん全力で誉めています。あれ、つつがなく真似できるのって有閑倶楽部みたいな特級階級のひとたちだけだろっ?、なんというおロイヤル目玉焼き。いいじゃない黄身と白身が同時に熱されたって……レーザー温度計まで持ち出して無駄に科学的で、往年の大袈裟先生を地で行く感じでしたけれども。

やー、何かしらを究めたひとって見ていてほんとおもしろいね。ジャニ界の魯山人とはよく言ったものです。長野語録は増えまくるし、腹筋の話もよかったし、ナレーションが長野呼び(長野くんでも長野さんでもなく呼び捨て)なのもよかった。おかしさ引き立ててたわ。よーしよーし。ファームみたくレギュラー放送しよう。手間がかかるだろうから週一ではなく不定期でかまわないよ、長野博の不思議でおかしなこだわり番組、一般的な料理番組にはない、視聴者も若干引くくらいのやつ、どんどん世間に放出していってほしいなあ。

(食材の育て方や加工方法を習得するとか、捨てちゃう食材をもらうとかで全国を飛び回るTOKIO兄さんと、うまいことすみ分けしたものだなあ。)

マジかっけーよ長野くん。とてつもなく好きなことを、真面目につきつめて全力でやるからこそおもしろい。V6がみんな長野ファンなのも納得です。いよいよ坂本長野でめし屋*1を始めないかなあ。今ならちょっとおしゃべりな、ギャルソン井ノ原がついてくる!笑

*1:最近、深夜食堂にハマっています。1~3期と映画まで見た。

反乱のボヤージュ

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人生を変えられた作品、が、あるだろうか。

自分にとってのそれは連続ドラマ部門なら「新・俺たちの旅」であり、単発ドラマ部門なら「反乱のボヤージュ」である。急にそんなことを思い出したのは、ある本を読んだことがきっかけだ。

六人の作家が選ぶ、主に十代の若者へ向けた読書案内。
図書館で、たまたま手に取って目次を読み、思わず息を飲んだ。

作家のひとりは、朝井リョウ氏。確か、映画になって公開された作品が話題の売れっ子作家で、私も何冊か読んだことがある。そんな朝井氏の紹介した本の一冊が、まさしく、野沢尚反乱のボヤージュ」であった。逸る気持ちで頁をめくり、絶句した。そこには、2001年当時に私が感じた気持ちと、寸分違わぬ心証が惜しみなく綴られていたのだ。あの作品から、こんなにも同じ感情を受け取った人がいてくれたのか、と、その文章を読んでから数十分間、私はその場から動けなかった。

反乱のボヤージュ」は大学の自治寮を舞台に、寮生たちと、舎監をはじめとする大人たちとの交流を描いた作品だ。テーマや筋書きに強く興味がわき、当時の私もテレビにかじりつくようにしてドラマ*1を見ていた。やはり私も浅井氏のように、何か大きな力に立ち向かっていくことを夢見ていたのだと思う。大人というものを嫌悪しつつも、名倉さんのような大人に憧れた。若者たちを駆り立てた背景をもっと深く知りたくなって、ドラマの終了と同時に、父親にせがんで遠くの書店まで車を走らせてもらったことは、今でもよく覚えている。

彼らが学生寮を通じて守ろうとしたもの、闘ったものとは何なのか。
舎監としてやって来た名倉さんが教えてくれたものは何か。
大学という場で、学問以外に学ぶべきは何か。
大人とは何か、父性とは何か。

勿論、当時たかだか十代前半だった私に、ドラマや小説だけで内容のすべてを理解することはできなかった。しかし自分が今、暮らしている、この世界の見方を広げるという意味では、充分な影響を与えてくれた作品だ。物語の最後、主人公の薫平が動乱の世界を360°見渡す場面がある。私もこのシーンを、今でも、日常のあらゆる場面で模倣している。まさか自分以外にもこの作品を思い返して、真似してみている人がいるとは……、うまく言葉にならないが、とにかく、私は、うれしかったのだと思う。

ドラマでは、寮生“坂下薫平”を岡田准一、舎監“名倉憲太朗”を渡哲也が演じていた。他の配役もほとんどが小説のイメージと寸分違わぬ絶妙なもので、何度見ても唸らされる(ただし、司馬さんは除く*2。)傍観者という立ち位置が通例で、真面目で弱くて強かで、父性を知らず求めるクンペーは、あの時、あの21世紀初頭の、あの時期の岡田さんにしか出来ない、あまりにも見事すぎるハマり役だった。名倉さんと薫平が焼き芋をする場面の再現度だけでも一見の価値がある。

この作品と、恩田陸の「ネバーランド」に憧れて、繰り返し読み続けた結果、私は地元から離れた国立大学に入学を決意した。勿論、仲間たちと輝かしき寮生活を送るためだ。しかし立て籠りもせず、魔女もいない寮生活の実態は、ちっともドラマチックじゃなかった笑。弦巻寮の寮生たちより歳を取った現在の自分は、かつて自分が思い描いていた理想の大人からは程遠い存在で、ほとほと悲しくなる。それでも、いつかは、ひょっとして。いつだって、もう少し先を明るく考えて生きるのは悪くない。

反乱のボヤージュ (集英社文庫)

反乱のボヤージュ (集英社文庫)

15年経ってそんなふうに思い返せる作品があることを、私は、誇らしくも幸せに思っている。

*1:2001年10月6日・7日、二夜連続のSPドラマとして、脚本家である著者自らのシナリオにより制作された。

*2:台本段階では原作通り標準語だったため、やっしーから何らかの打診があったのかもしれない。あと、配役未定だった天ちゃん役の横山裕も微妙だったか。麦太くんで初めて知った堺雅人が、ここまで出世するとは思わなかった。